後冴え
今月はじめに四日市のO氏にいくつかのウチョウランをおわけ頂いたのは、先日お伝えいたしましたが、
そのうちの幾つかの緑覆輪に、かなりの変化が見られました。
紅班仁王連舌緑覆輪
以下2枚が購入時の状態
画像では判断できないほどの僅かな覆輪です。
そして、以下が現在の状態
美しい緑覆輪が乗っています。
これほど変化するとは思ってもみませんでした。
ちなみに、下の方の花が傷んでいるのは、
ムシ(蜘蛛?)による自然交配です。
交配する上で、貴重な花と花粉を持って行かれてしまいました(涙)
つづいて、
朱花仁王連舌緑覆輪
↓ 購入時
↓ 現在
こちらも多くの花がムシの餌食になってしまいましたが、
後冴えの変化はご覧いただけると思います。
そして、一番に心が躍ったのはこれです ↓
購入時の写真は、先日アップしております。
緑がより鮮やかになっただけでなく、
数カ所に、緑色を伴った顕著なヒゲを確認できます。
「数年後、力がついた頃、こうなってほしいなぁ」を、
早々に確認できました。
ヒゲと緑覆輪の組み合わせは、ワクワクするモノがありますね。
安定性の面で物議を醸す緑花(緑覆輪)ですが、
やはり、実物を目前にすると、他には代え難い美しさがあります。
積極的に追っていきたい遺伝子です。
菊咲いろいろ
先日からも上げておりましたが、
8年越しの、(菊咲(岩牡丹×菊姫)×紅一点仁王)×ジブ から、
菊咲に限らず、様々なタイプの花が出ました。
その一部をご紹介いたします。
紅一点菊咲(?)奇花
菊咲と言っていいのか判りませんが、
中裂片がギザギザした、見かけないタイプの紅一点花です。
紅一点菊咲
こちらは普通な感じの(笑)菊姫系の菊咲です。
仁王菊咲
岩牡丹の血が強いのでしょうか、
菊姫系に比べると切れ込みの浅い大仁王系の菊咲花です。
奇花
丁字花のようですが、細い側裂片が付いている花もあります。
なんともよくわからない花です。
奇花
この子もなんだかよくわからない花です。
バンザイしちゃってます(笑)
奇花
舌の上からもう一枚舌が出ています。
一花目のみの変化ですので、力が付かないと変化しないのか、
それとも一過性のものなのかは判りません。
要経過観察です。
菊咲
どちらかといえば岩牡丹タイプですが、本家より少し派手芸です。
仁王菊咲(?)
こういうのを菊咲と呼んで良いものなのか?・・・
「ギザキザ」というより「でこぼこ」な花弁です。
多点の血も顔に出ています。
連舌
なぜか連舌も出ました。
これも要経過観察です。
これらの花は、全て今年ビン出しした初花です。
菊咲(特に菊姫系)は、草の勢いがつくと花もさらに派手になるようなので、
今後が楽しみです。
菊姫系・岩牡丹系ともに、菊咲の元親の血を感じられる花も数出ましたが、
見たことのないへんてこりんな花がちょくちょく出現すると、
ワクワクしますね。
結果が出るまでの時間と手間には閉口しますが、
こういった奇花系の交配は面白いですね。