ノビる

お恥ずかしながら、6月も下旬のこの時期に、
まだウチョウランの交配をしております。

交配親を捜して、棚を回っておりますと、
発色の良い大きな花が目に留まりました。

紫一点仁王大輪 本日撮影

昨年選別・一球植えしたポットなのですが、
「こんなのあったっけ?」と、開花時に撮った写真を確認したところ、
その違いにびっくり!


6月11日撮影

開花後に大きくなる花は時々ありましたが、
画像で見比べると、ノビっぷりに驚きました。
わずか二週間足らずで、まるで別人な変身ぶりです。

後冴え

今月はじめに四日市のO氏にいくつかのウチョウランをおわけ頂いたのは、先日お伝えいたしましたが、
そのうちの幾つかの緑覆輪に、かなりの変化が見られました。



紅班仁王連舌緑覆輪

以下2枚が購入時の状態

画像では判断できないほどの僅かな覆輪です。



そして、以下が現在の状態

美しい緑覆輪が乗っています。
これほど変化するとは思ってもみませんでした。

ちなみに、下の方の花が傷んでいるのは、
ムシ(蜘蛛?)による自然交配です。
交配する上で、貴重な花と花粉を持って行かれてしまいました(涙)

つづいて、


朱花仁王連舌緑覆輪

↓ 購入時




↓ 現在


こちらも多くの花がムシの餌食になってしまいましたが、
後冴えの変化はご覧いただけると思います。


そして、一番に心が躍ったのはこれです ↓

購入時の写真は、先日アップしております。

緑がより鮮やかになっただけでなく、
数カ所に、緑色を伴った顕著なヒゲを確認できます。

「数年後、力がついた頃、こうなってほしいなぁ」を、
早々に確認できました。

ヒゲと緑覆輪の組み合わせは、ワクワクするモノがありますね。


安定性の面で物議を醸す緑花(緑覆輪)ですが、
やはり、実物を目前にすると、他には代え難い美しさがあります。

積極的に追っていきたい遺伝子です。

(黄)緑覆輪

急遽、今日の午前中に、いつもお世話になっている四日市のO氏の作場にお邪魔しました。

「土日にかなり売れちゃった」とのことだったのですが、
それでもめぼしい物を、いくつかわけていただいてきました。



紅班仁王連舌緑覆輪

大きな花です。

画像では淡く写ってしまってますが、
実物はまずまず鮮やかな緑覆輪です。



紅一点仁王黄緑覆輪

発色良好な紅赤系紅一点です。
大人しめなヒゲに黄緑色が乗ります。

まだまだ小さい草ですので、
力がついてヒゲが派手になれば、おもしろそうです。

ビン移動

播種・継代ビン共に、クリーンベンチの部屋内にあるビン置き場(棚)に置いていたのですが、
コンタミの原因もわかり、ぼちぼち気温も安定してきましたので、温室内に移動しました。

↑移動前の、ビン置き場です。

これらを、プラかご(1個に20ビン入ります)に入れて、
車で2キロ離れた温室に運びます。

↑昨年、温室内に作ったビン用の棚です。

単管パイプ(何かと便利ですね)と垂木で枠を作って、ポリカの波板で囲っています。

↑囲いを開くとこんな感じです。

↑中はこんな感じ。

ビンが入り切りません(涙)
もうちょっと大きいのを作れば良かった・・・

菊咲いろいろ

先日からも上げておりましたが、
8年越しの、(菊咲(岩牡丹×菊姫)×紅一点仁王)×ジブ から、
菊咲に限らず、様々なタイプの花が出ました。

その一部をご紹介いたします。




紅一点菊咲(?)奇花

菊咲と言っていいのか判りませんが、
中裂片がギザギザした、見かけないタイプの紅一点花です。




紅一点菊咲

こちらは普通な感じの(笑)菊姫系の菊咲です。




仁王菊咲

岩牡丹の血が強いのでしょうか、
菊姫系に比べると切れ込みの浅い大仁王系の菊咲花です。




奇花

丁字花のようですが、細い側裂片が付いている花もあります。
なんともよくわからない花です。




奇花

この子もなんだかよくわからない花です。
バンザイしちゃってます(笑)




奇花

舌の上からもう一枚舌が出ています。
一花目のみの変化ですので、力が付かないと変化しないのか、
それとも一過性のものなのかは判りません。

要経過観察です。




菊咲

どちらかといえば岩牡丹タイプですが、本家より少し派手芸です。




仁王菊咲(?)

こういうのを菊咲と呼んで良いものなのか?・・・
「ギザキザ」というより「でこぼこ」な花弁です。
多点の血も顔に出ています。




連舌

なぜか連舌も出ました。
これも要経過観察です。



これらの花は、全て今年ビン出しした初花です。
菊咲(特に菊姫系)は、草の勢いがつくと花もさらに派手になるようなので、
今後が楽しみです。

菊姫系・岩牡丹系ともに、菊咲の元親の血を感じられる花も数出ましたが、
見たことのないへんてこりんな花がちょくちょく出現すると、
ワクワクしますね。

結果が出るまでの時間と手間には閉口しますが、
こういった奇花系の交配は面白いですね。

今年の一番乗り

うちでのウチョウランの初開花です。

つまらない花ですが、初物を見るとなんだかうれしいものです。

今年はビン置き場の照明の点灯が遅めでしたので、
生長・開花も遅れています。