ビンの中

温室内のウチョウランは蕾状態ですが、
ビン中ではすでに花の最盛期はすぎました。

ビン中での開花はあくまで参考程度と思っていますが、
個人的にハッピーだった花があったのでご紹介します。

と、紹介の前に、交配に至った経緯をお話しします。
(世間的には非常に低レベルな交配のお話です。
どうかあきれずにお読みください・・・)

うちにある整型斑紋花は、どういうわけか夏の高温に弱い個体が多く、
花の時期までは順調に育ってくれるのですが、
梅雨明けあたりから調子を崩し、増球もままならない状態でした。
そこで、目を付けたのが、手持ちのサツマ系の丸弁斑紋花です。

がっしりした草姿の羅紗葉で、強健この上ない個体です。
多花性のためか、やや小花なのが難点です。

この花を母親に用い、
手持ちの中では、斑紋の大きさ・キレ共に気に入っていた初雪系の大輪斑紋花を掛け合わせました。

で、その交配のビン中で見つけた花がこれです。





(ビン置き場内の蛍光灯光源下での撮影です)

さんざん引っ張った挙げ句に出てきた花のショボさに、
あきれかえっている皆様のお顔が目に浮かびます(笑)。

ですがですが、整型斑紋良花同士の交配はしておりましたが、
この様な交配は初めてで、
予想としてはもっと母親の顔に引っ張られると思っていましたので、
ビン中にこの花を見付けた時には、思わずにんまりしてしまったのです。


この様な今時珍しい低次元の交配も恥ずかしながら行っております。


ビンのお話しになりましたので、もうひとビン(?)貼ります。


(ビン置き場内の蛍光灯光源下での撮影です)


(ビン置き場内の蛍光灯光源下での撮影です)

白く見える塊はカルスです。
時々こんなビンが発生します。
カルスの成長は旺盛で、瞬く間に培地を覆い尽くされたりします。
同交配の個体をとことん増やしたいなら使い道がありますが、
たいていの場合はこういうビンは厄介ですね。