大紅点(ベタモドキ)

当然の事ですが、
交配をするとき、漠然と掛け合わせるのではなく、
狙う(目指す)方向性があります。

その方向性というのは、
花色であったり、花型であったり、草姿・葉芸であったり、
あるいはそれらのコンビネーションであったり様々です。

その中で非常にわかりやすい方向性に「大きな紅点」が有ると思います。
単純明快に「紅点を大きくしたい・・・」

そして、その行き着く先が ”ベタ” と呼ばれる、
舌全体を紅点で染める夢の花です。

大先輩方のお棚では、その称号にふさわしい花が咲いているようですが、
残念ながら、うちではまだまだです。
まだまだなりに、その目標への足掛かりとなりそうな花を貼ります。

いずれも今年のビン出し初花です。

上の5花は、花型それぞれですが(ひどいのもありますね(笑))、
いずれも、一つの紅点が巨大化したような大紅点です。

一方、

これらの花は、全体に散らばる(ここが重要な条件かと)たくさんの点が、
太ってくっついて一つの大きな点になったような印象です。

どちらを使えばより完璧な ”ベタ”にたどり着けるのでしょう?
圧倒的に経験不足ですが、何となく前者の方が近道のように思います。

でも、面白いのが出来そうなのは後者かなって感じてます。

”ベタ”の条件が、地色の全てを全紅点で埋め尽くす事であるなら、
後者では不可能かもしれません
何故なら、たとえ一花目は "ベタ" で咲いても、
それ以降ではどこかしらに点の「隙間」が出来ると思うからです。

しかしながら、そこが面白そうに思うのです。

「のっぺり・べったり」じゃない "ベタ"
躍動感のある "ベタ"

そんな "ベタモドキ" がいつの日か出来ればいいな


って、いったい何年かかるんでしょ(笑)