カエデ完成樹の葉刈り 二回目
久々の盆栽の手入れの日記です。
ウチョウランの選別・交配作業と並行して盆栽の作業も行っておりましたが、
とても写真を撮る余裕がありませんでした。
5月21日にご紹介のカエデ石付けの今年二回目の葉刈りを行いました。
一ヶ月半ほどで、すっかり元通りになったように見えます。
しかし、葉刈りされたことで刺激を受けて、眠っていたフトコロ芽が多数動いていました。
こんな感じがこの樹の葉刈りの適期です。
これ以上放っておくとせっかく吹いたフトコロ芽が蒸れて枯れてきます。
枝が細かくなればなるほど、手入れの適期の見極めはシビアになります。
頭部は一回目同様、ほとんどの葉を落としました。
下枝は、フトコロの弱い芽を若干残し気味です。
こうした場合、手入れ後すぐに晴れた日の強い日差しに当てると、
せっかく残した葉が日灼けして、残した意味がなくなります。
晴れれば日差しの強い時期ですので、徐々に強光に馴らすようにします。
昔の写真を整理していたら、この樹の入手時の写真が出てきました。
フィルム時代に撮った写真です。
枝処理する前に撮ったもののようです。
今の姿との違いに愕然とします。
枝元から跳ね上がった不作法な枝や、ゴツついた一の枝など、
かつては見るに堪えない樹姿でした。
確固たる技術と意思を以てあたれば、盆栽は自ずとそれに応えてくれます。